海外を中心に近年では、CBDによる美容効果から健康維持、ストレスや睡眠などのリラックス効果において、さまざまな効果が注目されています。
今後さらなる注目を集めると言われているCBD市場ですが、みなさんも「CBD」という言葉を見たり、耳にする方も居るのではないでしょうか。また、聞いたことあるけどCBDについてあまりよく知らない。
本記事では、
そんな方におすすめな記事
- CBDとは?
- CBD効果や効能とは?
- CBDは安全?違法?
など、紹介していきたいと思います。よければ、参考にしてみてください。
2021年の国内CBD製品市場規模は前年比185.9%の185億円4,100万円に 〜健康意識の高まり、政府による環境整備に向けた動きで市場は急速に拡大〜 株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内におけるCBD製品市場の調査を実施し、製品カテゴリー別動向、チャネル別動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。 ※グラフ資料は添付の関連資料を参照 1.市場概況 2021年の国内CBD製品市場規模は小売金額ベースで、前年比185.9%の185億4,100万円、2022年は前年比139.9%の259億3,600万円を見込む。
CBD製品市場に関する調査を実施(2022年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所 (yano.co.jp)
CBDとは?
CBDとは、「麻」ヘンプという植物から取れる成分の一つで、その正式な名前は「カンナビジオール」です。日本のCBD製品は「麻」ヘンプの種子や茎のみから抽出されたCBDを主成分としています。
「麻」ヘンプには他にも色々な成分がありますが、中でも一番よく知られているのがTHC「テトラヒドロカンナビノール」です。「麻」ヘンプと聞くと心配になる方も居ると思いますが、
CBDは、THC(テトラヒドロカンナビノール)とは異なり、使用者に高揚感(「ハイ」の感覚)をもたらすことはありません。この特性がCBDを法的に使用できる地域が広がり、「麻」から作られる成分ですが、自分の体や心をリラックスさせるために色々な方法で使われており、また広範な医学的研究が行われる一因となっています。
CBDの原料3つ種類
フルスペクトラム
「麻」に含まれる成分を含有した原料
THCが0.3%以下含まれるため日本での入手は不可。使用も禁止されています。
ブロードフルスペクトラム
「麻」に含まれる全ての成分からTHCを取り除いた原料
THC検出限界以下のため日本では合法。効き目を感じやすい
アイソレート
「麻」に含まれる成分からCBDのみを取り出した原料
THC検出限界以下のため日本では合法。国内ではこちらの「アイソレート」が使用されることが多い。
CBDの効能は種類やシーンなどで選ぶことで期待できる
CBDは色々な形で使うことができます。オイルとして直接口に入れたり、ボディークリームやローションとして肌に塗ったり、飴やグミ、チョコレートのように食べるものまで。どの方法で使うかは、それぞれの人の好みや目的次第。
注目すべきは、CBDには多くの潜在的な健康効果があり、理薬作用は多岐に渡りもっとも注目されています。医療ではてんかん発作への効果が認められ医療用途で使用される国も増えています。
CBDには、「健康増進」「不眠解消」「不安・ストレスの解消」「筋肉や関節の炎症緩和」などの効果が含まれます。ただし、それぞれの効果は個々の使用する用途により異なります。
上記のポイントを踏まえて、CBDで期待できる様々な効果について深堀していきます。
CBDの効能とは「CBDは何に効くの?」
- 痛みの軽減
いくつかの臨床研究により、CBDが神経痛や慢性痛の軽減に寄与する可能性が明らかにされています。これは、CBDがエンドカンナビノイドシステム(体内の受容体ネットワーク)と相互作用し、その結果として痛みの信号伝達を調節する可能性があるからです。 - 不安とストレスの緩和
CBDはセロトニン受容体に作用することが知られており、これが心地良い気分を引き起こし、ストレスや不安を軽減する可能性があります。これは、複数の小規模な人間を対象とした研究により明らかにされています。 - 睡眠の質の改善
CBDは睡眠の質を改善する可能性があります。これは、CBDが不安やストレスを軽減し、それが良好な睡眠につながるからです。いくつかの研究が、特に不安や睡眠障害を持つ人々がCBDの摂取により改善を見たことを報告しています。 - 肌の健康
CBDは皮膚に有益な効果をもたらす可能性があります。特に、アクネに対する効果がいくつかの研究により報告されています。これは、CBDの抗炎症作用と皮脂腺の活動を調節する能力によるものです。
CBDの効能・効果「美容へのアプローチ」
- アクネと皮脂過多の管理
CBDは皮脂腺の活動を調節し、皮脂の過剰な生成を抑制する可能性があります。また、抗炎症特性により、アクネの原因となる炎症の軽減に役立つかもしれません。 - 抗酸化作用
CBDは強力な抗酸化作用を持つことで知られており、フリーラジカル(細胞を傷つける不安定な化合物)を中和し、皮膚の老化を遅らせる可能性があります。 - 敏感肌と炎症の緩和
CBDの抗炎症特性は、皮膚の赤みや敏感性を和らげるのに役立つかもしれません。このため、敏感肌や炎症を伴う皮膚疾患(如何性皮膚炎(かぶれ)、蕁麻疹など)の人々に対して特に有益であると考えられています。 - 皮膚の保湿
CBDオイルはしっとりとしたテクスチャーを持っており、肌に深く浸透して乾燥を防ぎ、水分を閉じ込めるのに役立つ可能性があります。これにより、肌はより柔らかく、健康的な状態を保つことができます。
CBDの濃度と含有量についてわかりやすく解説
CBDの濃度
これは、ある特定の量のCBD製品の中にどれだけのCBDが含まれているかを示します。濃度は通常パーセンテージ(%)で表されます。例えば、あるオイルが5%のCBD濃度を持つと言われた場合、そのオイル全体の5%がCBDであることを意味します。つまり、100mlのオイル中に5mlのCBDが含まれているということです。
CBDの含有量
これは、製品全体としてどれだけのCBDが含まれているかを示します。含有量は通常ミリグラム(mg)で表されます。例えば、あるオイルが300mgのCBDを含むと言われた場合、そのオイル全体の中に300mgのCBDが含まれているということです。
一般的に、CBDの濃度が高いほど、その製品はより強力であると言えます。また、個々のCBD製品の効果は、CBDの濃度と含有量だけでなく、その他の成分や摂取方法にも影響されます。CBD製品を使用する前には、必ずその濃度と含有量を確認し、自分のニーズと相談しながら適切な量を摂取することが重要です。
CBDは違法ではない?安全なの?
CBD製品の合法性は国や地域により異なるため、特定の製品を購入または使用する前に、その製品が自分の地域で合法的であることを確認することが重要です。日本においては、THCが0%のCBD製品は合法的に使用可能です。
また、CBD製品の製造プロセスや品質管理が厳重に行われていることを保証するため、国産品や信頼できる製造元から購入することを強く推奨します。製品ラベルをよく読み、不明な点は製造元に直接問い合わせるとよいでしょう。
全体的に、CBDは多くの人々にとって安全な選択肢とされていますが、使用する前には自身の健康状態や必要な量について医療専門家と相談することをお勧めします。
WHOが発表したCBDに関する見解
2017年11月、WHOはCBDに関する重要な見解を発表しました。報告書の中で、彼らは「CBDは乱用や害を及ぼさない」との見解を示しました。これは、CBDが物理的な依存や公衆衛生上の問題を引き起こすエビデンスが存在しないということを明確にするものです。
CBDを使用する上での注意点
- 医師の指導を仰ぐ
CBDを使用する前に医師に相談しましょう。 - 製品の品質を確認する
信頼できるメーカーから購入し、製品の品質を確認しましょう。 - 適切な投与量を守る
製品のラベルに記載された推奨用量を守りましょう。 - 潜在的な相互作用に注意する
既存の薬物との相互作用の可能性について医師と相談しましょう。 - 副作用の可能性を認識する
CBDの副作用には、口の渇きや傾眠感などがあります。 - THCの法的制限に留意する
製品に含まれるTHC濃度が法的制限内にあることを確認しましょう。 - 妊娠や授乳中の使用には注意する
妊娠中や授乳中の方は、医師の指示を仰ぐか、使用を控えることを検討しましょう。
これらのポイントを守りながら、CBDの使用に関する安全性と効果を確保しましょう。医師や専門家のアドバイスを受けることも重要です。
CBDへの効能以外にも
CBD以外にも代表的なカンナビロイドの効能をリストピックアップしました。
CBD(カンナビジオール)
- 神経保護作用
- 抗酸化作用
- 抗炎症作用
- 不安の軽減
- 痛みの軽減
- 睡眠の質の改善
CBG(カンナビゲロール)
- 抗炎症作用
- 抗菌作用
- 眼圧を下げる効果(緑内障治療の可能性)
- 免疫系細胞に働きかける
- 抗がん作用
- 筋弛緩作用
CBN(カンナビノール)
- リラクゼーション効果
- 睡眠の改善
- 食欲増進作用
- 抗菌作用
- 神経保護作用
- 骨の成長促進
- 皮膚疾患(乾癬や湿疹)の緩和
以上がCBD、CBG、CBNの一般的に知られている特徴・効能です。ただし、効果や効能は個人によって異なる場合があります。
CBDやその他のカンナビノイドを使用する際は、医師や専門家と相談することをおすすめします。また、具体的な症状や健康上の問題に関しては、医療アドバイスを受けることが重要です。
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